
【神田外語大学 アドバイジングコース2が始まりました】
神田外語大学の「アドバイジングのコース2」が始まりました。前回引き続き、一部で講師を担当しています。(今日は「先延ばしの克服方法」をテーマに講義しました)。
アドバイジングには学習者の意識の変容(自律の度合い)に沿って「開始」→「深化」→「意識化」→「変容」という4つのステージがあります。このステップを通して、学習者が「学習を始めたい(または何かで困っている)が、何をすればいいかわからない」という状態から、最終的には自らの力で動き出すまでの変容をサポートしていくというのが大きな特徴です。アドバイザーの役割もそれに合わせて少しずつ変わっていきます。
傾聴や自己理解の促進といった点で、キャリアコンサルティングと共通する部分も多くありますが、大きな違いは第3・第4ステージ、つまり「意識化」や「変容」などの「自律した状態」までを明確に視野に入れているところではないかと感じています。
もちろん、行動変容にはその人の性格や環境などさまざまな要素が影響しますが、アドバイザーが意図的に関わったり(かかわり方を工夫したり)、ツールを効果的に使ったりすることで、変化を引き出すことが可能だというのは、私自身の体験からも実感しています。
特に、日本人支援者の支援が及ばないことも多い外国人留学生のキャリアにおいては「自律」が非常に重要になります。将来的には、キャリアコンサルティングのその先として、このアドバイジングのアプローチも取り入れていけたらなと考えています。